Anjwa Island Project / Floating Museum

2018 -

韓国全羅南道新安郡安佐島の貯水湖に浮かぶ7つのキューブによるアートと建築が一体となった美術館建設プロジェクト。

Project Background

「FLOATING MUSEUM」は、韓国南西部に位置する全羅南道の新安郡・安佐島で柳幸典が率いるチーム「YANAGI + ART BASE」の設計による柳のアート作品と建築が一体化した美術館である。
プロジェクトの中枢となる安佐島のシンチョン貯水湖に浮かぶ大小の7つのキューブは、新安郡の多島海および地球の大陸の数を表し、鏡面素材の外壁により風景を擬態するとともに、鏡面相互の重複した映り込みによる方向喪失感と、大地から切り離された浮遊感が不安定な現代を表象している。内部には、ユーラシア大陸の最東端に位置する朝鮮半島の歴史的メタファーを想起させる作品がサイトスペシフィックに常設展示され、ユネスコ自然遺産に登録されるほど数多くの希少な生物が生息する干潟や、韓国内で最高級品の天然塩を生産する広大な塩田など安佐島特有の自然素材も作品に取り込んでいる。

新安郡は島だけで構成されている人口約3万人の地方自治体。少子高齢化や若年層の都市部への流出により人口減少に直面しており、地域活性化のために行政主体で一つの島に一つの博物館または美術館を建設する「1島1ミュージアム」プロジェクトを2019年に立ち上げ、「文化芸術の島」を目指している。このプロジェクトで安佐島の総合監督になったHyoungkee Kangが、岡山県の犬島精錬所美術館(2008年竣工)の誕生の原点となるアーティストの構想と、その作品と建築が一体となったプロジェクトに着目したことから「安佐島プロジェクト」が始まった。

Venue